すでに方式を決めている方はGA4の接続手順へ、媒体接続が済んでいる方はAI側のMCP登録へ進めます。一度だけの集計ならCSVでも足ります。以下の比較で、Google公式MCPとSynapse MCPのどちらが目的に合うか確認してください。
週次レポートと流入分析への使い方
アクセスが増えたときは、まずチャネル別に変化を分け、次にページ別の数字を調べます。全体の増減だけで報告を終えず、「どこを詳しく確認するか」まで整理できるのが、AIへ続けて質問する使い方の利点です。単発の集計ならCSVでも足りますが、毎週同じ取得を繰り返す場合はMCP接続が選択肢になります。
例えばSearch Consoleを一緒に接続すれば、検索結果での表示・クリックと、サイト訪問後のセッション・キーイベントを順に調べられます。Google広告なら広告費も並べられます。それぞれの指標の定義と出所を残し、同じ数字として合算しないことが前提です。
Synapse MCPでは、Googleアカウントで認証し、GA4プロパティを選択して、発行したMCPリンクをAIへ登録します。利用者がGA4用のAPIキーや実行サーバーを用意する必要はありません。
Google公式MCPとSynapse MCPの違い
Googleは、GA4のデータをAIから読むための公式MCPサーバーを公開しています。GA4だけを使い、実行環境や認証を自分で設定できる場合は、公式MCPが選択肢になります。
| 比較する点 | Google公式MCP | Synapse MCP |
|---|---|---|
| 接続の準備 | 公開手順に沿って実行環境、Google CloudのAPI、認証情報を設定 | 画面でGoogle認証を行い、対象プロパティを選択 |
| GA4の取得機能 | 通常・リアルタイム・ファネルのレポートなど | 通常・リアルタイムのレポート、指標一覧など。公式MCPと機能は同一ではない |
| 他媒体との併用 | 対応するAIに、他媒体のMCPを別途登録して併用 | 対応媒体を同じ店舗に接続し、共通のMCP接続から呼び出す |
| 店舗ごとの管理 | 接続構成や認証情報を自分で管理 | 店舗ごとに媒体・MCPリンク・閲覧権限を管理 |
公式MCPの設定・ツール一覧はGoogle Analyticsの公開リポジトリで確認できます。
複数のMCPを同じAIで併用しても、横断分析はできます。Synapse MCPを選ぶ理由は、GA4に加えて広告・ECなどの接続先をまとめ、店舗ごとの設定や引き継ぎを管理画面で扱えることです。1つに束ねただけで、媒体間の売上・キーイベントの定義まで自動的に揃うわけではありません。
接続に必要なアカウントと権限
- GA4を閲覧できるGoogleアカウント。目的のプロパティがGA4の管理画面で見えることを確認します。
- Synapse MCPのアカウントと対象店舗への権限。新規の有料プランは1契約=1店舗です。フリー・Plus系では対象プロジェクトを選びます。
- リモートMCPを登録できるAIの利用環境。Claude・ChatGPT側のプランや組織設定によって、利用条件と登録画面が異なります。
Synapse MCPのGA4接続は読み取り専用です。GA4側の設定変更、タグの設置、計測の開始は行いません。まだデータが計測されていないプロパティでは、接続しても分析対象のデータは増えません。
GA4のレポートへのアクセスには、Googleアカウントの認証とプロパティの権限を使います。「GA4 APIキーを発行する」という作業は、この手順にはありません。Synapse MCPで発行するMCPリンクは、GoogleのAPIキーとは別のものです。
Synapse MCPでGA4を接続する手順
掲載画像は2026年9月5日に本番で確認した従来の接続画面です。Google認証・プロパティ選択の画像は実操作の録画から抜粋し、アカウント情報を伏せています。ログイン状態によりGoogle側の表示が変わることがあります。
1. 店舗の接続画面でGA4を追加する
Synapse MCPにログインし、対象店舗の接続画面を開きます。フリー・Plus系では対象プロジェクトを開き、なければ作成してください。「媒体を追加」で「GA4」を選ぶと、次の接続画面が開きます。

2. Googleアカウントを選び、読み取りを許可する
GA4の閲覧権限があるGoogleアカウントを選びます。Synapse MCPへの許可画面で、Googleアナリティクスのデータ参照が求められていることを確認し、「許可」を押してください。複数のGoogleアカウントを使っている方は、ここで選び間違えると次の画面に対象プロパティが出ません。

3. この店舗で読むGA4プロパティを選ぶ
認可後、Synapse MCPに戻るとプロパティ一覧が表示されます。この店舗のプロパティにチェックを入れ、「選択したプロパティで接続」を押します。新規の有料プランはGA4を1プロパティだけ接続できます。フリー・Plus系の利用枠は設定画面で確認してください。

元の店舗画面の「接続管理」に戻り、GA4の欄に選んだプロパティが表示されていれば、Synapse MCPへの接続は完了です。元の画面に「接続手続き中」が残る場合は、「リロード」で表示を更新します。続いて、AIからこの店舗のデータを読めるようにします。
4. MCPリンクを発行し、Claudeに登録する
店舗の接続画面の「MCPリンク」で、「Claude Desktop / claude.ai 用リンク」の名前を入力し、「リンク発行」を押します。発行画面に出たURLをコピーしてください。
- Claudeの「カスタマイズ」→「コネクタ」を開き、カスタムコネクタの追加へ進みます。
- 名前に「Synapse MCP」、リモートMCPサーバーのURLに、コピーしたリンクを入力します。
- 接続時のSynapse MCPログインを完了します。対象店舗を閲覧できるメンバーのアカウントを使ってください。
- 新しいチャットで「+」→「コネクタ」から、追加したSynapse MCPを有効にします。
組織利用では、先に管理者によるコネクタ追加が必要な場合があります。メニューの位置や利用条件は、Claudeの公式接続ガイドも確認してください。
MCPリンクは、この店舗への接続に使う情報です。公開記事や共有スクリーンショットには載せず、AIのコネクタ設定欄へ入力します。Claude CodeやCursorで使う場合は、Synapse MCPの「Bearerキーはこちら」に表示される、そのクライアント向け設定を使ってください。
ChatGPTで使う場合
ChatGPTでは、カスタムMCPアプリを登録できる利用環境が必要です。Synapse MCPの店舗画面でChatGPT用の接続情報を表示し、ChatGPTの設定にあるアプリからカスタムアプリを追加します。画面が求めるMCP URL・認証方式を接続情報に合わせて登録し、Synapse MCPの認証を終えた後、会話でアプリを有効にします。
追加メニューが出ない場合は、プラン・開発者モード・組織管理者の許可を確認してください。最新の利用条件と画面はOpenAIの公式ガイドが確認先です。冒頭の「AIに聞く」は公開記事の相談用です。GeminiやCopilotも含め、そのボタンを押すだけでGA4へのMCP接続が追加されるわけではありません。
最初のレポートを取得する質問例
最初は、接続先の確認と簡単な集計を分けて依頼すると、どこまで動いたかが分かります。以下はそのまま使える質問例です。回答の数値や画面は、実際に接続したプロパティによって変わります。
Synapse MCPの list_ga4_properties で、接続済みのGA4プロパティを確認してください。複数ある場合は、どれを分析するか私に確認してください。
分析対象を決めたら、次を送ります。プロパティが複数ある場合は、先ほど選んだ対象を使うよう伝えてください。
選んだGA4プロパティについて、7日前から昨日までのセッション数を、セッションのデフォルトチャネルグループ別に取得してください。取得期間・指標名と一緒に表で表示してください。まず数値だけを確認し、増減の原因はまだ推測しないでください。
この依頼では、Synapse MCPのrun_ga4_reportに、指標sessions、ディメンションsessionDefaultChannelGroupを指定してレポートを取得します。ツール実行の表示を開けば、実際に取得した条件を確認できます。
表が返ったら、GA4の「トラフィック獲得」レポートと、プロパティ・日付・指標を合わせて照合します。AIが一般論だけで回答した場合は、MCPのツールが実行されているかを確認してください。
初回確認が終わったと判断する条件
対象プロパティのID、取得期間、指標名を説明でき、同じ条件の管理画面と数値を照合できたら、次の比較へ進めます。0件の表が返った場合は、計測データがないのか取得条件が違うのかを先に確認してください。記事の質問例は実績データではなく、この手順を自分のプロパティで試すためのものです。
続けて使える分析
同じプロパティで、その前の7日間も同じ条件で取得し、チャネル別のセッション数を比較してください。増減数と増減率を出し、前の期間が0件なら増減率は算出不可としてください。
直近28日間のセッション数とキーイベント数を、ランディングページ別に上位20件取得してください。期間、ページの集計軸、使った指標名も示してください。
利用可能な指標が分からない場合は、list_ga4_dimensions_metricsで確認できます。リアルタイムの確認には、通常レポートとは別のrun_ga4_realtime_reportを使います。
広告・ECデータと組み合わせる場合
同じ店舗にGoogle広告やShopifyなどを接続すると、AIから各媒体を呼び出せます。例えば、広告費とGA4のキーイベントを同じ期間で並べれば、管理画面を行き来せずに数値を確認できます。
接続済みのGoogle広告とGA4について、先週の広告費・広告側のコンバージョン・GA4のキーイベントを並べてください。それぞれのデータの出所と期間を明記し、異なる定義の数値は合算しないでください。
この質問にはGoogle広告の接続も必要です。広告のコンバージョンとGA4のキーイベントは、計測方法や集計条件によって一致しません。MCPで束ねることと、数値の定義を合わせることは分けて扱います。
接続できない・数値が合わないときの確認
GA4プロパティが一覧に出ない
認可したGoogleアカウントで、対象プロパティがGA4の管理画面に表示されるか確認します。Synapse MCPへのログインと、GA4を読むためのGoogle認証は別の操作です。別アカウントで認可した場合は、GA4の接続画面からやり直してください。
Synapseでは接続済みなのに、AIから読めない
媒体の接続と、AIへのMCP登録の両方が必要です。対象店舗のリンクを登録したか、そのチャットでコネクタが有効か、接続時に認証したSynapse MCPメンバーが対象店舗を閲覧できるかを確認します。失効したリンクは利用できません。
0件になる、または権限エラーになる
対象プロパティと取得期間を確認し、同じ期間にGA4側でデータが見えるかを調べます。閲覧権限の変更やGoogle連携の取り消しがあった場合は再認可が必要です。指標・ディメンションの組み合わせでエラーになる場合は、まずセッション数だけの集計で試してください。
GA4の画面と数値が違う
プロパティ、期間、タイムゾーン、フィルタ、指標の定義を揃えます。「ユーザー」と「セッション」、ユーザーの初回流入元とセッションの流入元は別の集計です。上位20件などの取得結果を、プロパティ全体の合計として扱っていないかも確認してください。
APIキーだけでGA4に接続できる?
この接続方法ではAPIキーを使いません。GA4を閲覧できるGoogleアカウントで認可します。APIを自作する場合の設定と、Synapse MCPで画面認証する手順を混同しないようにしてください。
